エンツォ・ボナフェの靴はこちら!
信念の靴職人、そう呼びたいブランドです。
1963年ア・テストーニの元職人、エンツォ・ボナフェが28歳にして創業したシューズメーカー。
エンツォ氏いわく、「機械のほうが優れている場合には機械を使うが、それは職人の代替にはならない」。
ほとんどの工程を手作業で行い、最後の工程であるだし縫い(底付)のみ機械を使用する(九分仕立)グッドイヤー・ア・マーノとも名づけられるその製法は、職人がハンマーを使い革に叩きを入れるなど現代のシューメーカーではなかなか見られないこだわりっぷりです。
また、革の裁断も全て手作業で行うため、素材を効率的に利用することで価格を抑えています。
(通常5足しか作れない革で6足を仕立てる、とも言われています)
その品質は、前ローマ法王ヨハネ・パウロ2世も愛用し、またイタリアの共和国化40周年を記念する際、イタリアにとって重要な企業「イタリア文化振興に寄与した企業」100社のうち1社に選ばれるなど、数々の名誉ある評価を受けています。
その50年を超える歴史の中で、他のブランドにもあるように買収話は度々あがりました。
しかし「自由を手にするため」、いかに苦境に立たされようと家族経営の信念を曲げることはありませんでした。
「顧客の声に忠実に従うだけ」と成功の秘訣を語るとおり、数年に一度の来日時にもイベント会場などでのオーナーとの対話を大事にしています。
まさに魂のこもった作品を作り続けるエンツォ・ボナフェは靴好きにとって避けて通れないものではないでしょうか。