【うんちく】靴の意匠について~その1:穴飾りについて~

 
 
今回はのうんちくは、靴についている穴飾りの模様についてです。
 
 
「トゥ」と呼ばれるつま先付近の部分(下の絵の赤丸部分)は、靴によって穴飾りの模様が入っていたりして、
その靴、ひいては持ち主の個性を表す部分になります。
 
 

 

 
 
TPOに応じた飾り使いが出来るようになると、一歩上の靴使いが出来るのではないでしょうか。
 
 
また、靴屋で以下の種類の特性を知った上で、靴を注文すると、
ちょっと「おっ!」って思われること間違いなしです!(笑)

 
 
今回は、その種類について基本的なものを説明します。
 
 
まず、前提として穴飾りを配置する箇所としては以下の2か所があります。
 
 
トゥキャップ(上の絵の青丸部分)に配されているものは「メダリオン」と呼ばれ、
革の切り替え部分(上の絵の黄丸部分)に配されているものは「パーフォーレーション」と呼ばれます。
 
 
それぞれの部分に模様が入るか否かで、印象は大きく異なります。
 
また、靴は穴飾りの入り具合によって、以下の3種類に大別されて呼ばれることが多いです。
 
 
 

1、キャップトゥ
 

 
 
一番フォーマルです。
 
穴飾りが一切なく、切り替えにステッチのみが配置されています。
 
 
靴は必然的にストレートチップになります。
 
特に内羽根式のブラックはフォーマルな場に最適なので、男子たるもの1足は保持したいものです。
 
 
 

2、パンチトキャップトゥ

 

 

 

上の説明に使用した画像と同じものです。
 
切り替え部分にのみパーフォーレーションが施されています。
 
 
靴はストレートチップが多いです。
 
トゥキャップにもメダリオンが配されたものはセミブローグとも呼ばれます。
 
 
 
3、フルブローグ

 

 

かなりカジュアルです。
  
ふんだんに穴飾りが利用され、ウィングチップの靴が多いです。
 
スエードなどの起毛系の素材が用いられることも多く、作り手の個性が出やすい意匠です。
 
 

 

いかがでしたでしょうか。
次回は、トゥの形状等も説明したいと思います。
 
 

 

お楽しみに!
 

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