Maglayブログ
【連続革小説】Field of Rise 本編 No.5【わたを】
2017/6/24
【前回までのあらすじ】
誤って持ち帰った靴の持ち主のものとおぼしき名刺を板さん発見!
そこでField of Rise 恒例の、歩夢の妄想が始まった。
連続革小説 Field of Rise (フィールド・オブ・ライズ)
「永野さん!」
甲高い声に二人は振り返る。
入り口で歩夢を案内してくれた女の子、いや女性がそこには立っていた。
「山木 実由紀」
店内でまかないをいただくまでに馴染んだ歩夢は、胸の名札に目をやることにも抵抗がなくなっていた。
「おお、すまんすまん」
立ち上がりながら板さんは苦笑いした。
「じゃ、またな。うまいめし作るからまたきてくれよ!」
歩夢は素早い身のこなしで立ち去る後姿を感謝のまなざしで見送るしかなかった。
その場に居座ることもできず、入り口に向かう歩夢の視界の片隅ではスタッフが活き活きと夕礼をしていた。
ひょんなきっかけで非日常を体験し、ちょっとした胸のどきどきを抱えながらのれんをくぐる。
引き戸にはまだ準備中の札が下がっていた。
もう太陽は新宿の高層ビルに隠れるようにして、その明るさだけが街に降り注いでいた。
ふと気になり、帰りがけに高級百貨店に立ち寄ることにした。
行き先はもちろん靴売り場。
普段量販店やファストファッションで済ませている歩夢には、緊張感のある場所だった。
木目やダークブラウンで統一され、カーペットが敷き詰められた売り場は場違いにも思えたがぼやけた頭と必要に駆られた思いで足を踏み入れる。
「何かお探しですか」
早速店員に声をかけられるがなんともいえない。恥ずかしい。
紙袋のすきまから例の靴をのぞき見ると、店員もここぞとばかりに話題作りのためツッコミを入れてくる。
「いい靴ですね、どちらのものですか?」
「あ、いや。。。」
自分のものではないとか、経緯を説明するのも面倒だったので言葉を濁した。
「オールデンですかね?」
わずかな隙間から見える情報だけで店員は推理したようだ。
「おーる、でん。。。?」
明らかに挙動不審な歩夢だったが、とりあえず紙袋から出してみることにした。
「インソールもリペアされているのでブランド名は見えませんがそんな感じがしますねー。しかし、よく履きこまれてますね。」
何も言えず天井の模様を迷路のようになぞるしかなかった。
「当店でもオールデンなど様々な靴を取り扱ってますので、どうぞご覧になっていってください」
もともと感づいてはいたが、やはりこの靴はこういった高級な売り場に置かれるべき存在なのだろう。
ふらふら歩いていると、「Alden」の文字が目に入る。
半分運ではあったもののTOEICで745点をたたき出した歩夢にはそれが先ほどの「オールデン」というブランドの英語表記であることは想像できた。
なるほど、確かに似ている。色は、やはり長年履きこまれたものに比べると若々しく光っている感じはするが。
値段は。。。14万円。
回れ右をして売り場を後にした。
背後では先ほどの店員がありがとうございました、と見送っていたが歩夢はぼうっと聞き流していた。
靴を誤って持ち帰ったことには変わりないのだが、やはり価格を目にするとさらに罪悪感が高まる。
百貨店の入り口で先ほどの名刺の店舗をスマホで検索してみると、土曜も営業していたが15時で終了とのことだった。
今日はいろいろあった。とりあえず帰ろう。
言い訳するようにつぶやきながら東南口の改札へ、よしもとの芸人の横をすり抜けながら向かった。
当たり前のように座れない中央線だったが、つり革につかまって揺られながら考え事をするにはちょうどよかった。
帰ったら掃除をして、特に下駄箱は念入りに。そしてこの靴をしっかり保管しておこう。
今回の事件は、掃除する決意を歩夢に起こしたという意味ではまずプラスの影響を与えたようだった。
また明日。歩夢は背筋をのばしつり革を握り締めた。武蔵野に沈んだ夕日の名残をかみ締めるように。
高級靴の販売店 Maglay オフィシャルオンライン革小説 Written by わたを
【連続革小説】Field of Rise 本編 No.4【わたを】
2017/5/21
【前回までのあらすじ】
泥酔して、誤って持ち帰った靴を返すために当日飲んでいた料亭へ。
ちゃっかりまかないをご馳走になっている間に、持ち主の名刺を板さんが発見。。。?
連続革小説 Field of Rise (フィールド・オブ・ライズ)
荒っぽく名刺を握って小走りに板さんは向かってきた。
もちろん、間違いなく、確実に、嬉しい。のだが、鼓動は早くなっていくばかりだった。
“Leather Crafters’ Factory”
代表
河瀬 光輝
名刺に記された文字を見て、なるほどと納得せざるを得なかった。
この肩書きで、安物の靴を履いていたら大問題だ。
「この人はね、いつも仕立てのいいジャケットを着ててね。」
名刺に釘付けになっているすきに、板さんははすの位置に腰掛けていた。
「年齢不詳っていうのかな。たぶん40歳前後だとおもうんだけど、まぁ、いい人だよ。」
いい人、という根拠も具体性もない言葉だが、歩夢は妙に安心した。
まかないはすっかり平らげていたが、猫舌の歩夢はアツアツの緑茶とまだ格闘していた。
「いいお店ですよね、また、ちゃんと来たいですね。。。」
何食べたかも覚えてないですけど、とは言えないが。
「大正からやってるからね。やっぱりその辺の店とは味の深み、ってのが違うかな!」
わかりやすく喜ぶ。ほんとにいい人だな板さん。。。
というか、仕込みはいいのか。
「お兄ちゃん、結果なんてすぐには出ないんだよ。」
まじめな表情で板さんは言った。
「こんなに頑張ってるのに、なんでダメなんだろう、って。俺も何度も思った。
でも、やめなかったんだ。
するとある日、今までうまくいかなかったことがうそのようにトントン拍子に前に進んでいくんだよな、これは面白い。」
~~~~~
積み上げられた書類。
何度やりなおしても計算が合わない見積書。
朝、上司につき返されて、やり直す気にもならないプレゼン資料。
昨日の18時。
なぜか板さんの話を聞いてその光景が浮かんだ。
西新宿にあるオフィスが歩夢の、1週間の大半を過ごす場所だった。
新宿から少し歩くが、雨にぬれずにすむ場所なのが救いだった。
B1のエレベーターに並び、目的のフロアのボタンを押せば12時間、ランチタイム以外を過ごす缶詰に運ばれる。
無機質な蛍光灯に照らされ、グレーの事務机が整然と並んでいる部屋は、清掃も行き届いていて不快なことなど何もなかった。
ドアからまっすぐ窓に向かい、新宿の町並みを見下ろしながら窓際のデスクを3つ横切ると歩夢のスペースに到着だ。
コンビニで買ってきた100円コーヒーをPCの上に置く。
それが1日の始まりの合図になっていた。
~~~~~
回想から現実に戻ると、目の前で板さんは目をきらきらさせていた。
一昔前のパソコンのようにジリジリと、昨日の記憶が再生されていく。
何かわからないが、この低速なメモリを駆使して、思い出さなければいけないことがありそうだ。
高級靴の販売店 Maglay オフィシャルオンライン革小説 Written by わたを
【梅雨どきに】雨でもOK!なレザーシューズ4選【Paraboot】
2017/5/4
こんにちは!GW(ゴールデンワタル)です!
暇だったもんで、金粉を全身に塗ってみました!
が、写真を撮り忘れてすでに落としてしまったので、悪しからずー。
さて、小ネタはそこそこにしておいて、いつも季節ネタがギリギリになってしまうので今回は早めにいきますね。
5月病の季節をやっと超えるとなんと鬱陶しい梅雨がやってきます。
「雨のありがたさはわかるぜ、ただ、お気に入りの靴が履けなくなるのさ!」
と、水溜りを握りこぶしで叩く日々が始まります。
そんなお悩みを解決すべく、雨でもへっちゃらな靴を紹介してまいります!
防水性だけでなく見た目のかっこよさも兼ね備えた靴を履きこなして
「キミはまだゴム靴など履いているのかい?」
と、さらっと同僚にかっこよく差をつけていきましょう!
【梅雨どきに】雨でもOK!なレザーシューズ特集
1.Paraboot Avignon(パラブーツ アヴィニョン)
大本命はアヴィニョンですね。
もともとパラブーツといえばラバーソールに加えリスレザーという水に強い革を使用していますが、こちらはさらに耐水性の高いグレインレザーのバージョンです。
こちらのモデルのみ、現在特価セール中なので、その辺も要チェックです!!
2.Alden Chromexcel Wingtip Boots
(オールデン クロムエクセルウイングチップブーツ)
雨でもOK、といえば外せないのがオールデンのクロムエクセルxコマンドソールのコンビでしょう。
敢えて傷めて(語弊アリ)経年変化を楽しめるクロムエクセルは雨もまたいいだろう、と男の心意気を表せる逸品です。
コマンドソールを装着することで、彼女の前でツルッとすべって赤っ恥!ということもなくなりますね。
3.Edward Green Galway
(エドワードグリーン ゴールウェイ)
エドワードグリーンからはゴリゴリのブーツスタイルを。
もともと靴の発展というのは軍事的な要素からスタートしているため、このアーミーテイストあふれる一足は「The 靴」とも言えるでしょう。
ダイナイトソールで、ぬかるみでも水溜りでも、ひるむことなく立ち向かえます!
(帰ったら、しっかりお手入れしてあげてくださいね)
4.Crocket & Jones Boston
(クロケットジョーンズ ボストン)
クロケットは雨用だよね、みたいな発言はそこかしこで聞かれ、なんとなく雑な扱いにも見えるのですが、その真意は機能性にあると信じています!!
こちらのローファーも、グレインレザーにダイナイトソール。
当然のごとくグッドイヤー製法で雨対策万全!!
さらに、脱ぎ履きのしやすいスリッポンなので、汚れが気になったらサッと脱いで、軽くふき取ってあげましょう。
その際の肘の曲げ方は90度。拭き終わったら一度つまさきに軽くキッスをするのもお忘れなく。
(ジローラモさんをイメージしてくださいね)
ということで、雨だからオシャレができない!というダンディなモテ男子の皆様のお悩みを解消すべく、雨でも履いていい(副店長ワタル基準)靴をご紹介しました!
もちろん、帰宅後にはしっかり水分をふき取り、ぬれ方がひどい場合には一旦新聞紙をいれ、1時間後にシューツリーを装着する、などお手入れは抜かりなくしてくださいね!
副店長ワタルのいた沖縄では、革靴は1週間触らないとマジでカビます!
旅行で行く方もちょっと気をつけていただきたいレベルです。。。泣
では、また靴の世界で会いましょう!!
Maglay 副店長ワタルより
【連続革小説】Field of Rise 本編 No.3【わたを】
2017/5/2
【前回までのあらすじ】
泥酔して持ち帰ってしまった靴の持ち主を探すため、新宿に向かう途中で元カノに遭遇した歩夢。
未練が復活し、あれこれ思い出しているうちに、目的の料亭に到着した。
連続革小説 Field of Rise (フィールド・オブ・ライズ)
ガラガラと小気味よい音を立てて、緊張の瞬間は幕を開けた。
店内は落ち着いていて、酔っ払った若手サラリーマンがくだを巻くような場所では到底ない。
危うく、戸を閉めなおして帰ろうかという気分になった。
土曜日ということもあってランチタイムは混み合っていたのか、まだ座席は来客を出迎えるような状態にはなっていないように見えた。
調理場からはあわただしく作業をする音が聞こえるし、ホールスタッフも店内を縦横無人に早足で移動している。
その流れのなかにただ一点、歩夢だけが取り残されたように突っ立っていた。
奥から、少し驚いた様子で女性が近づいてきた。
和服調の制服が落ち着いた雰囲気を醸し出しているが、きっと歩夢よりも年下であろう。
足音も立てず上品に目の前まで歩を進め、軽くお辞儀をしながら歩夢に声をかけた。
「お客様、大変申し訳ございません、ただ今準備中でして、あと1時間ほどお待ちいただけますでしょうか?」
目の前で見ると、大学生のアルバイトかとも思えたが、声のトーンも落ち着いていて、店の雰囲気を守っていた。
「あの、昨日の夜、靴を間違えて履いて帰ってしまって、お届けに来たのですが。。。」
少し考えた後に、ひらめいたという表情であっと声をあげた。
「お待ちくださいませ!」
先ほどよりも、少し素の自分というか、かわいい声で歩夢を入り口付近のベンチに案内した後に、店の奥へと姿を消した。
さっきの子、いやな顔をしなかったところを見ると、昨日は働いていなかったのか、それとも歩夢が思うほどひどい様子ではなかったのか。。。
いろいろと思索が巡るが、そう時間が経たずに調理場から、今度はうって変わって若干強面の、作務衣を着た男性が袋を持ってやってきた。
「はい」
ぶっきらぼうに渡された袋の中を覗き込んでみると、それは歩夢の見慣れた靴だった。
「あ、ありがとうございます」
受け取りながら、当然のごとく気になったことを問う。
「あの、こちらの靴の持ち主のかたは、どのようにして帰られたのでしょうか?」
歩夢が今度は自分の持ってきた靴をおそるおそる差し出した。
裏手でうまく話が伝わっていなかったのか、板さん(と呼ばせてもらおう)は少し驚いた表情で袋を眼前に寄せた。
「あー、キミが持って帰ったのか!探してたんだよね」
この瞬間の歩夢の表情をカメラが捉えていたら、きっとしばらく笑えるくらいのひどい写真になっただろう。
「この人ね、ちょうど修理に出してた靴を取りにいった帰りだったみたいでね、それを履いて帰ったよ」
なんだかほっとしてしまったが、事態はまったく改善していない。
何せ、人様の靴をこうして持ち帰って(履いて帰って)しまった事実は変わらないのだから。
板さんの話は続く。
「何度か来店してくれていて顔なじみでね、名刺も置いていってるんだよ。連絡があったらつないでくれって言われてるから、ちょっと待ってな。ちょっくら名刺探してくるわ」
威勢の良い口調でひととおり喋ったあとに、踵を返して調理場のほうへ戻っていく。
今の話からは、この靴の持ち主が自分の靴がないのに気づいたときの様子が想像できないが、どうやら大騒ぎになっているという感じではなさそうだ。。。
またよくわからない安心感を感じ始めて、いかんいかんと反省しなおす歩夢。
菓子折りも持たずに来たが、持ち主に届けるまえに、タカシマヤかどっかで手土産買わないと。。。
靴にしても、この料亭によく来るという話にしても、きっと金持ちだからオレの下手な土産など嬉しくも思ってもらえないだろうな。
板さんは名刺探しに苦戦しているのか、なかなか戻ってこなかった。
土曜日の忙しい折に迷惑をかけて申し訳ない、と心底思いながら奥へと進む。
店の全体像はわからないが、調理場は客席に囲われるようなレイアウト、つまり中央にあるようで、すぐに見つかった。
なんだかいいにおいがする。。。
客席との間にあるカウンターの引き出しをごそごそと漁る板さんは歩夢に気づき、迷惑かけられているほうにも関わらず、なかなか見つからないことを申し訳なさそうにする表情だった。
ここまでくると、醤油が焦げたような香ばしさは歩夢の脳内を強く刺激するまでになっていた。
「すいません、、、ところで、とてもいい匂いですね。何を作ってるんですか?」
場を取り繕うような言葉だったが、実際とても気になっていた。
「若い衆にまかないを作らせたんだ!よかったら食ってくか?」
まさかの展開に驚き、遠慮しようと思ったが朝から何も食べていない歩夢の表情からは空腹感がにじみ出ていたに違いない。
名刺探しで待たせて申し訳ないから、とばかりに近くの座敷に肩を捕まれ座らされた。
もう、迷惑ついでだ!ありがたくいただこう、とぺこぺこの腹をくくった。
ほどなくしてさきほどの子とは違う、年配の女性が照り焼きの魚と味噌汁、ごはんを歩夢の目の前に音もたてずに置いた。
さすがに高級感のある料亭、見習いさんの作ったまかないとはいえ、絶品だった。
こんなランチをいただくのは久しぶり、と感謝しながらかきこむ。
その美味しさとありがたみに涙をにじませながら板さんを見ると、金塊でも掘り当てたような嬉しそうな顔をしていた。
手には名刺。
ごはんの味が薄れるような緊張が再び歩夢を襲った。
本編No.4へ
高級靴の販売店 Maglay オフィシャルオンライン革小説 Written by わたを
【Enzo Bonafe】ゴールデンウィークの過ごし方5か条【Alden】
2017/4/24
はいさい!副店長ワタルです!
しばらく滞在していた沖縄の方言がついつい出てしまいましたが、だいぶ暖かくなってきました。
寒いのが大の苦手なワタルには、本当にありがたいことです。。。
4月から新しい環境に飛び込んだ方も多いと思いますが、必至で頑張っていたらいつの間にか?ゴールデンウィークが目の前までやってきましたね。
今回は、そんなゴールデンウィークを無駄にせず、有効活用するための5つのポイントを自分なりにレポートしてみます!
参考になることがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね!!
【ゴールデンウィークを有意義に過ごすための5か条】
1.普段会えない人に合う
トップに挙げさせていただきましたのはやはりこちら。
お互い忙しいからこそ、近況報告かねて大事な友達と親交を深めたいですね。
環境が変わった同士であれば、刺激があってゴールデンウィーク後の仕事にも活きてきます!
(具体的に)
ふと思い浮かぶ「あの人何してるかな」という人にメッセージを送ってみましょう。
お相手も、ちょうど報告したいことがあって、話が盛り上がるかもしれません。
2.生活リズムの立て直し
花見、歓迎会、新たな環境と、4月は生活のリズムが崩れてしまいがち。
食事、睡眠をしっかり修正して、カラダをリセットする期間にしてもいいですね。
(具体的に)
朝、無理していつもより2時間早く起きてみましょう。
「一日、眠くてボーっとしてしまいそうだよ」と言うかもしれませんが、意外に平気なものです。
上手なパワーナップのとり方も、お休みだからこそ試行錯誤チャレンジできます。
3.交通手段のリサーチは徹底的に
行き先についてはそれぞれの好みになるので敢えて触れませんが、行き方については改めて調べてみることをおすすめします。
新たな発見がありますし、節約にもつながりますよ!
そして、今後の連休や帰省などのタイミングにも役に立ちます。
(具体的に)
新幹線で行くのが当たり前だったアソコに、バスなら?飛行機なら?鈍行電車なら?
間の寄り道なども含めて色々なバリエーションを考えてみてください。
4.体を動かす
2.の生活リズムにも関わってきますが、新社会人なら環境が変わってサークル活動がなくなったり、体を動かす機会が減って鈍ってきているのではないでしょうか。
まとまった休みのゴールデンウィークはチャンス!新しい環境でも定期的に参加できるサークルを探したり、ランニングコースを開拓したり、時間に余裕があれば選択肢もいろいろ見えてきます。
(具体的に)
普段ジムなどに通っていない方も地域のスポーツセンターなど意外に設備が充実しているので、場所を調べて行ってみてください。
素敵な出会いもあるかもしれません!!!
5.未来を見つめなおす
今年は頑張るぞ!と決意を新たにした2017年1月1日。
その後、振り返ってみてこの4ヶ月はいかがでしたでしょうか?
順調?ならいいですね。
何もできてない。。。?それもまた良し。
目標は達成するために設定するものですが、日々の行動を振り返るためのマイルストーンでもあります。
良いも悪いも見つめなおして、1年の残り2/3を最高の状態でスタートしましょう!
(具体的に)
年始に書き留めた志(こころざし)をもう一度見てみましょう。
もし、書いてなければこれを期に書いてみてください。
紙に書くことで目標は形になります!
———————
へい!以上です。
上の5か条は、副店長ワタルが自分のために検討したゴールデンウィークの5か条でございます。
1年という長いスパンで考えると、まだ折り返し点は先なので、ここから修正できます!
共に素敵な2017年をセルフプロデュースしていきましょう!!!
<今週の一足!>
ゴールデンウィークで浮かれすぎじゃね?ってうさぎ店長に怒られる空気を感じたので靴も紹介しておきます。
いや、そんな投げやりな気持ちではないのですが!!なんせ一速に絞るのが難しいくていつも2足になるくらいですからね。。。
Enzo Bonafe Patina Barolo Monprivato
(エンツォボナフェ パティーナバローロモンプリバート)
ワインの名前でこのブログに来られた方、ごめんなさい!でもせっかくなので見ていってください笑
なんといっても、この深みのあるレザーの質感!イタリアお得意のワインと靴を融合させた一足と言えますね。
Alden 2937 Monk(オールデン 2937 モンク)
オールデンのモンクストラップですよ!
独特の履き心地のモディファイドラスト、長旅でいきなりデビュー!はきついかもしれませんが馴染むとハマるという専らの評判です。
トップスは春らしく軽い感じで、足元をグっとしめることのできる一足ですね。
ということで、行き先の候補はじ○らんさんやエク○ペディアさんにお任せして、それ以外の過ごし方をご紹介してみました!
副店長ワタルに、実施してみた感想を報告したい!という奇特な方はいつでもお知らせください!
GWはパソコン片手に在庫整理をする予定なのでいつも以上に即レスの可能性大ですよ!(あれ、5か条。。。)
では、また靴の世界で会いましょう!!
Maglay 副店長ワタルより
【連続革小説】Field of Rise 本編 No.2【わたを】
2017/4/17
【前回までのあらすじ】
泥酔で帰宅した翌日、見知らぬ高級靴が玄関にあるのを発見した歩夢。
記憶を頼りにその靴を入手したと思しき場所(飲み屋)へ向かう道程で元カノと遭遇し、甘酸っぱい記憶がよみがえる。。。
そして、新宿に到着。
連続革小説 Field of Rise (フィールド・オブ・ライズ)
青空にオレンジが混じり始めた空の下、新宿の街は歩夢のはや歩きを都度都度止めた。
信号にもよく引っかかるし、週末になってどこから出てきたのか、浮ついた人々でごった返していた。
特に、手をつないで歩くカップルがやけに目に付いたのだが、それはつい数分前の出来事がそうさせたことは間違いない。
気にしない、と思えば思うほど気になってしまう。
普段は着心地がよくてお気に入りのはずのエンジのスウェットを恨めしくつかむ。
彩夏は気づいたはずだ。
これが家着であることを。
なぜなら、ふたりでいる時にも、家では常にこいつを着ていたのだから。。。
彩夏はこんなだらしない自分に愛想をつかしてしまったに違いない。
ウインドウショッピングにはろくに付き合わないし、逆に彩夏が僕の服を選んでくれる、みたいなデートをした時にも「これでいいよ」とめんどくさそうに適当な服を選んだことがあった。
後日聞いた話だが、僕のファッションのダサさは彩夏が友人から指摘を受けるほどで、それを気にしてなんとか改善しようとしてくれていたらしい。
社会人になってからはスーツで助かっている。
サイズさえ間違えなければ、そんなに大きくはずすことはない。
なーんて言ってちゃダメなんだよな。そろそろいい子、見つけないと。
彩夏がいなくなって気楽に感じたのもつかの間。3ヶ月の時は寂しさという感情を歩夢に植えつけていたようだ。
そんなことを思いながら再び街に意識を向けると、いつの間にか明治通りに差し掛かっていた。
胃の調子は相変わらずだが、アルコールはすっかり抜けたようで目的の店までの道のりがしっかり描かれていた。
駅から離れまばらになってきた人を掻き分けながら進んだ先に、記憶と完全一致するその店はあった。
「新宿 なご美」
まだ開店時間ではないようだが、逆にちょうどいい。
諸々の後ろめたさを抑えながら、引き戸に手をかけた。
本編No.3へ
高級靴の販売店 Maglay オフィシャルオンライン革小説 Written by わたを
【Maglayお仕事レポ】働く喜びをかみ締めるの巻【今週の一足(ジョンロブ)】
2017/4/8
夏もいいけど、春も好き!副店長ワタルです。
新生活スタートの春、特に学校を卒業して働き始める新社会人の、若干慣れないスーツ姿などを見ていると、副店長ワタルにもこんなフレッシュな時期があったんだな、、、としみじみと思います。
(初任給でいい靴が買いたい!というあなたにはこちらの記事も!)
夢に燃えながら社会に出るも、「果たして自分の本当にやりたいことなのか?」「自分は社会の役に立っているのか?」と
哲学的な問いが頭をよぎることがありますが、ワタルもそんなことが度々あります。
同年代の仲間たちが海外赴任したり、役職がついたりしているなか、「うさぎの部下」。
この状況に疑問を持たない人はおそらくいないのではないでしょうか。。。笑
しかし!どんな状況でも全力を注いでいれば、いつか光が見えてくるはず!ぜひ、新社会人の皆様も、そうでない方も
前を向いて元気にがんばっていきましょう!
2017年度もGo!マッスル!(この号令、流行りますね)
【お仕事レポ】働く喜びをかみ締めるの巻
さて、そんな前フリの後に、今回は嬉しいお知らせをいただきましたので、簡単に紹介させていただきます。
Hさまよりご注文をいただきましたのは、
Alden 1339C (オールデン1339C)
オールデンらしいワイルドな風貌で隠れた人気のこの一足ですが、なんと仕入れ段階でお客様のサイズがない、、、ということに気づきました。
汗をかきながらなんとか米国の他のショップさんから融通できないか。。。と探してみたところ、奇跡的にラスト一足が見つかりました!!
最近ようやく納品が完了いたしまして、お客様からいただいたメールに、副店長ワタルはこの仕事のやりがいをかみ締めることとなります。
(原文まま掲載させていただきます)
—————-
お世話になっております。
木曜日に届いていたのにご連絡が遅くなりました。
シューズはパーフェクトな状況でした。
1年くらい捜していたので喜びひとしおです。
本当に有り難うございました。
取り急ぎ入荷のお礼まで。
—————-
Hさま、ありがとうございます!!!(;_;)
となりにうさぎ店長がいたら、骨がバキバキに折れるまで抱きしめてしまうところでした。
うさ店、命拾いしたな(おっと、影で呼んでる名前を出してしまった)。
うさぎの部下に甘んじている私ですが、こんな状況でもお客様に感謝していただける!
そのことを胸に新春も全力疾走してまいりますので、皆様引き続きよろしくお願いしマッスル!
皆様も、「探してるけど見つからないなぁ」と半ば諦めている一足がありましたら、ぜひ靴のお探しサービス、ご利用ください!
【今週の一足!】
ということで、ここからは切り替えて通常営業。
John Lobb William II(ジョンロブ ウィリアム II)
そろそろバレる頃かと思いますが、副店長ワタルはネイビーの靴が好きなんです。
ジョンロブのウィリアムにネイビーカラーが登場!これは見逃せません。
もっとモリモリがんばって、皆様に素敵な靴をたくさん届けて、このシューズをワタルも手に入れたいと思います。(店長、社割ありませんか。。。)
若干雨がちで花見も難しいところですが、素敵な週末をお過ごしください!
では、また靴の世界で会いましょう!!
Maglay 副店長ワタルより
【ラバーソール】花見の季節のお供に連れて行きたい本格靴6選
2017/4/7
はろう!
副店長ワタルです!!
出会いと別れの季節、春がやってきましたね。
ということで、今週もバリバリやっていきますよ!
【花見の季節のお供に連れて行きたい本格靴6選】
「もう満開やないか!!」というツッコミが届きそうですが、気にせずお届けします!!!
華やかなお花を愛でる花見の場では、それに負けないくらい鮮やかで華のある靴を履くのも大事ですが、
同時に公園などでは脱ぎ履きが発生したり、芝生で靴を履くといういことは、汚れも気になりますよね。。。
その辺を加味した6足をご紹介してまいります!
Alden 53390 Black Bison(オールデン 53390 ブラックバイソン)
オールデンの定番外し、アッパーがブラックバイソンで作成された一足は、小雨の降る花見会場でもへっちゃらの耐水性です!
レジャーシートなど要らぬ、とばかりにワイルドに芝生に座ってしまいましょう!
Paraboot POE (パラブーツ ポウ)
本国フランスでは隠れた定番のこの一足。ドレッシーな見た目ながらもソールはパラブーツオリジナルのラバーソール!
フランス紳士の嗜み、Galanterie(ガランテリー)をマドモアゼル達に魅せてあげましょう。
Church’s Ryder 3 (チャーチ ライダー3)
007ジェームスボンド気取りでアクティブに!
このシューズを履けば、お目当ての彼女の帽子が飛ばされて桜の枝にひっかかっても、ひとっ跳びで取れますね!
ぎっくり腰には気をつけて!(副店長ワタルはぎっくり癖があります。。。)
Crocket & Jones Norwich (クロケットジョーンズ ノリッチ)
007ジェームスボンドPart2!
優美なストレートチップながらもワイルドなアクションを可能にするダイナイトソールを搭載したこの一足。
花見の場所取りは俺に任せろ!とばかりに公園を颯爽と駆け回ってください!
アサクラ製作所 Canvas Boots(キャンバスブーツ)
定番のアサクラ製作所です。
爽やかなカラーのこちらの写真のモデルもいいですが、汚れの目立ちにくいダークな色目のアッパー&キャンバス生地でのオーダーも可能ですよ!
Enzo Bonafe Longwing 3934(エンツォボナフェ ロングウイング)
こちらも優美なロングウイングにラバーソールで作成されており、地面のホールド感バツグンの一足です。
人気の高まりにつれて値段も高騰しているとウワサのエンツォボナフェ。
今が手にし時かもしれません!
改めまして、商品によってはお花が散るまでに間に合わないのですが、
お花見以外でも大活躍間違いなしのラバーソール特集!という靴たちですので、ぜひ野外のお出かけにどうぞ。
ぽかぽか陽気で、気分も上がるこの季節、新しい靴でさらにいい気分になるチャンスですね☆
スタッフ一同、皆様のご質問、ご注文お待ちしております!!
では、また靴の世界で会いましょう!!
Maglay 副店長ワタルより
【気をつけて】悪質通販サイト4つのチェックポイント【海外製品】
2017/3/30
こんにちは!うさぎ店長こと餡です。
最近ワタル君が頑張ってくれてるのでいいかなあ…と思っていたら、飼い主に「そろそろ働け」と叱られてしまいましたので、ここらでブログでも書いておきましょうかね。。
さて、今回は、この通販サイト大丈夫なのかな?と思った時のチェックポイントをお伝えします。
と、いいますのも、巷には悪質なサイトがありまして「お金を払ったけど商品が送られてこない」とか「偽物が送られてきた」とか挙げ出せばキリがありません。
勿論、当店ではそのようなことはありませんので、通販サイト=危ない、と感じられるのは大変迷惑な風評被害なのです。
お客様からもたびたび「おたくは大丈夫?」と不安の声を聞くので、ここらで一発かましたるか!ということで、特に海外製品にフォーカスして「この点を確認すればほぼ安心!」という項目を4つお伝えしたいと思います!
必見の内容となりますので、是非ご覧くださいませ。
悪質通販サイト4つのチェックポイント
1.特定商取引法に関わる記載
いきなりカタい日本語から攻めてますが、ここが一番重要なのです。
事業者の氏名(名称)、住所、電話番号、代表者または責任者の氏名がしっかり記載されていることを確認してくださいね。
そもそもこの特商法に関わる記載がなかったり、空欄のままだったりするサイトもあります!でもそんなサイトは「NO!」なのです。
記載は義務ですので、論外ですよ!
2.相互リンク先
運営者が他のサイト(特に自社)への遷移を促すべくリンクを貼ることはよくあることなのですが、その飛び先が変なサイトであるときは問題です。
風俗店などへのリンクばかり、というようなサイトもありますので、そんなサイトは言わずもがな、避けたほうがよさそうです。
全てが悪質サイトと括ることはできませんが、運営者をしっかり調べてください。
3.異様に安い価格
正規価格よりも大幅に安く売られている場合は要注意です。
当店も安さを売りにしている部分はありますが、安くできるといっても限度があります。
在庫処分などの可能性もあるので一概には言えませんが、甘すぎる話にはご用心ということで事業者にしっかり連絡をとって確認してから注文するとよいでしょう。
ちなみに、勿論当店は「安さの理由」をお話しできますので、気になった靴があれば是非お問い合わせください。
4.関税の扱い
このポイントは、特に高級靴の販売サイトで注意ですね。
上記項目とも関係するのですが、安いサイトで注文してみたら、郵便屋さんに関税の支払いを要求されたということがあります。
「たかが関税」とあなどるなかれ、高級靴ともなるとその金額は1-2万円、あるいはそれ以上にもなります。
この点については、怪しくない通販サイトでも陥る可能性があるので、購入前に関税込なのか否かを確認して購入ください。
ちなみに、当店は「関税込」です!
いかがでしょうか?
上記のポイントを抑えても確実に防げるものではありませんので、高級品を購入する際は、メールの2-3通くらいは往復して担当者の人柄なども確認しつつ注文してみてもいいかと思いますよ!
そうすることで、より届いた商品への愛情も深まると思います。
当店では、私やワタル君などの靴大好きスタッフが誠意を持って対応させていただきます!
うむ、久しぶりのブログは仕事した気になりますね!今日はこの辺で。
ではー。
うさぎ店長 餡より
【連続革小説】Field of Rise 本編 No.1【わたを】
2017/3/27
【前回までのあらすじ】
金曜日のお決まり、酒をあおり泥酔状態で帰宅したうだつのあがらないサラリーマン斉藤歩夢。
目覚めてみると、玄関には安アパートには似つかわしくない、見たことの無い靴が!
その美しさを確かめながらおぼろげな記憶を辿り、靴に出会ったと思しき場所へ向かう。
連続革小説 Field of Rise (フィールド・オブ・ライズ)
下駄箱の奥から引き出したReebokのシューズを履き、真上から照らす太陽の下、冷静さと平衡感覚を取り戻しながら歩く。
自分のしでかしたことに感じていた罪悪感と焦りはいつもの街の風景で幾分か和らいだ。
今回の事件は、ただ歩夢が思いもしなかった窃盗?を犯してしまったということだけでなく、心境にも変化を与えていた。
靴というのは、そもそも単なる道具なのだ。
足下を見る、とはよく言うものの、安くても清潔でしっかり磨かれていれば靴なんてどうでもいいと思っていた。
家にある仕事用のシューズは量販店で買ったバーゲン品。
もしかしたら値段は4桁台だったかもしれない。
今日、玄関に佇んでいたバーガンディのシューズは歩夢の感情を突き動かした。
可能の昂ぶりを抑えられず、思わず「履いてみたい」と思うなんて。
初めて靴に対し愛が芽生えた瞬間だった。
早く持ち主に返さないと。
愛情が芽生えたが故に別れを選択しなければいけない、ドラマのような展開だと感じながら中央線の改札を抜ける。
「あ。」
ひらがな一文字だが色々な感情のこもった言葉が口をついて出る。
「あ、歩夢くん、久しぶり。」
「ああ。」
「じゃあね。」
「ああ。。。」
会話もなく、ちょうどホームに入ってきた大月行きの電車に乗り込んでいったのは田島彩夏、3ヶ月前まで付き合っていた子だ。
くん付けで呼ばれたことに距離を感じるとともに、二日酔いもそのままにだらしない格好で家を出てきたことに気づく。
「まぁ、関係ないけどな。」
彩夏とは大学時代にサークルで知り合い、なんとなく付き合い始めた。
「お互い干渉しあわないのがいい関係」という言葉を言い訳におざなりに扱っていたのだが、先日別れを切り出された。
その瞬間になってやっと彼女の魅力に気づいたのだがもう彼女の気持ちは引き寄せることもできないところまで離れていた。
家に遊びにいくと、いつも手料理で迎えてくれて
ろくにプランのできていないデートでも楽しそうにはしゃいでくれて
特に似ている芸能人なども思い当たらないが、愛嬌のある顔。
突然すぎて、口をついて出た「わかった」という言葉を今は後悔している。
こんな格好で電車に乗ろうとしている僕を見たら、きっと彼女の心の片隅にあったかもしれない未練というものは消え去ったことだろう。
東京行きの快速列車が、武蔵野の町並みを遮りながらホームに入ってきた。
今日という一日が予期せぬ形で展開している気がしたが、これはまだ始まりに過ぎなかった。
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高級靴の販売店 Maglay オフィシャルオンライン革小説 Written by わたを